乾燥肌
肌が乾燥する原因は、もともともっている遺伝的な肌質をベースに、季節による温度湿度変化や、學校や職場などの環境によるものもありますが、生活習慣や加齢が大きく寄与している場合もあります。
誤った洗顔方法(つよくこする、あまり泡立てないで使うなど)やクレンジング・洗顔料の選び方が間違っていたり、その後の保湿剤の選び方や保湿ケアの頻度が十分でなくとも乾燥肌となります。肌の乾燥がひどくなると、バリア機能が落ち、かゆみだけでなく炎症や湿疹を発症することもあります。
また、肌が乾燥した状態で放置すると、しわやしみの原因にもなることがあり、老けた印象を与えることがあります。
日常的に肌を乾燥させないために自分にあったケア用品で正しい方法でのケアをすることが大切です。
正しい洗顔の方法は、泡立てた洗顔料の泡で優しく包むように洗ってください。以前アトピーの入院患者さんの洗顔方法をみていると、泡立てまではしっかりして、泡を手にのせたまではいいけれども、結局肌を指で直接触れて泡は手の横についた状態で洗っていました。それでは摩擦でまた炎症を起こします。ふわっふわに泡立てて、手は浮いている状態で、泡だけで洗うことが大事です。コットンでのふき取りも摩擦を起こしますのであまり推奨しません。摩擦すると肝斑や黒ずみの原因になります。湿疹がおこっているときはなるべくぬるま湯を手に取って洗い流してください。熱いシャワーのお湯を水圧のかかった状態で直接かけると必要な油分や角質まで根こそぎ落としてしまうことがあります。
入浴後はしっかりと保湿をしてください。ヘパリン類似物質や尿素系、セラミド系や、ワセリンやプロペトなどを使用しましょう。重要なのはたっっっっぷりと!ということです。塗った直後はティッシュが張り付くくらいぺとぺとに塗ってください。保湿剤の種類について詳しく知りたい方はこちら
日々のケアでなるべく皮膚トラブルを少なく抑えられるようにしましょう。