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小児アトピー性皮膚炎

 

🧒 アトピー性皮膚炎ってなに?

お子さんのお肌に、かゆみや赤みのある湿疹が繰り返しできていませんか?

それ、もしかしたら「アトピー性皮膚炎」かもしれません。

アトピー性皮膚炎は、かゆみのある湿疹がよくなったり悪くなったりを繰り返す、お肌のトラブルです。特に赤ちゃんから小学生くらいまでのお子さんによくみられます。
しっかりとスキンケアと治療を続けることで、多くの方は成長とともに症状が落ち着いていきます。

ただし、大人になってからも、季節の変わり目やストレスなどをきっかけに再発することもあります。小さいうちから正しいケアをすることがとても大切です。

 

 

 

 

 

 

🌀 アトピーってどうして起こるの?

アトピー性皮膚炎は、もともとの体質(アトピー素因)に加えて、アレルギーや外からの刺激が関係しています。

本来、お肌には「バリア機能」があり、外の刺激から体を守ってくれるのですが、アトピー体質の方はこのバリアがちょっと弱めです。なので乾燥しやすく、アレルゲンや刺激が入り込みやすいのです。

🌾 アレルゲンってなに?

「アレルゲン」とは、アレルギーのもとになるもの。たとえば…

  • 🍳 食べもの(卵・牛乳・小麦など)

  • 🧹 ハウスダスト・ダニ

  • 🌸 花粉

  • 🐶 ペットの毛やふけ

  • 🍄 カビの一種(マラセチアなど)

特にカビの仲間「マラセチア」は、実は誰のお肌にもいる常在菌。でも、汗をかいたままにしたり、首のしわ・ひじの内側などムレやすい場所では増えやすく、湿疹を悪化させることもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

🔁「かゆい → かく → もっとかゆい」のループに注意!

アトピーのお肌はかゆくなりやすいので、どうしてもかいてしまいますよね。でも、かくことでお肌がさらに傷つき、バリア機能がダウン。すると、もっとかゆくなってしまうという悪循環に…。

このループを断ち切るには:

  • 💧 しっかり保湿してお肌を守る

  • 🧴 かゆみや炎症をきちんと抑える

  • 🚫 アレルゲンや刺激をなるべく避ける

といった、トータルケアがとても大切です。

 

 

 

 

 

 

 

🌈 アトピー性皮膚炎って、肌だけの問題じゃない

小児アトピー性皮膚炎は、かゆみや湿疹などの症状だけでなく、子どもたちの生活や心にいろんな影響を与えることがあります。

たとえば…

  • 🌙 かゆくて眠れない

  • 🏃‍♂️ 外で思いっきり遊べない

  • 📚 勉強に集中できない など

これらは子どもたちの成長や発達にも大きな影響を与えてしまいます。だからこそ、アトピーの「症状」だけじゃなく、「生活のしづらさ」にも目を向けてケアしていくことが大切です。

 

 

 

 

 

 

 

🧪 必要に応じて検査が必要なことも

お肌の状態やこれまでの経過をしっかり診たうえで、必要な場合は小学生以下の方は近くの小児科さんにご紹介して採血することもあります。

🧬 検査でわかること

  • 🔍 アレルギー体質かどうか(総IgE、特異的IgE)

  • 🌡 体の中の炎症の様子(TARC、LDH、好酸球数など)

  • 🧯 感染の有無や栄養状態(白血球、CRP、ビタミンD、鉄、亜鉛 など)

 

 

 

 

 

 

 

💊 治療の基本は「スキンケア+炎症を抑えること」

アトピー性皮膚炎の治療は、お子さんの年齢や症状に合わせて無理なく続けられる方法をご提案します。

🧴 主なお薬

  • 💧 保湿剤(ぬり薬):お肌の乾燥を防ぎます。

  • 🔥 ステロイド外用薬非ステロイド薬:炎症やかゆみをしっかりおさえます。

  • 🦠 抗菌薬・抗真菌薬(ぬり薬):細菌やカビが関係しているときに使います。

  • 💊 抗アレルギー薬(のみ薬):強いかゆみを和らげたいときに。

 

 

 

 

 

 

🚀 こんな治療もあります!~重症の方への新しい選択肢~

なかなか良くならない…というお子さんにも、最近は体の中から炎症をおさえるお薬が選べるようになってきました。

💉 注射で使うお薬(生物学的製剤)

  • デュピクセント(6か月以上)

  • イブグリース(12歳以上・体重40kg以上)

  • ミチーガ(13歳以上)

特定の炎症だけをピンポイントでブロックする、いわば「かゆみのスイッチを切る」ような治療法です。

こちらはアトピーに関連する炎症のみをおさえるので風邪をひきやすくなるなどの副作用はないため、事前検査や定期的な血液検査は不要です。

 

💊 飲み薬タイプ(JAK阻害薬)

  • 💡 リンヴォック(12歳以上)

  • 💡 サイバインコ(12歳以上)

  • 💡オルミエント(2歳以上) など

体の中で「炎症を起こせ~」という信号を止める働きがあり、効果が高く、小児から大人まで使えるお薬です。

※JAK阻害のお薬を使う前には、血液検査や感染症のチェックなどが必要です。当院では、近くの小児科と連携して安全に治療できるようサポートしています。

 

 

 

 


🧱 小児アトピーがもたらす “4つの負担”とは?

1️⃣ 🩺 からだの負担(物理的な負荷)

  • かゆみ・湿疹・乾燥でつらく集中しにくい…

  • 夜ぐっすり眠れない

  • 食べもの(香辛料がつよいもの)や遊び(砂場など)に制限がかかる

体のかゆみが強いと、毎日の生活にたくさんの「我慢」が必要になります。

 

2️⃣ 🧠 心の負担(精神的な負荷)

  • かゆくてイライラ…

  • 肌のことで自信がなくなる

  • 将来がちょっと不安になることも…

お肌のトラブルが心にも影響を与えてしまうこと、実はよくあるんです。

 

3️⃣ 🧑‍🤝‍🧑 社会での負担(社会的な負荷)

  • 学校でのいじめやからかい

  • 友達づきあいがうまくいかない

  • 大きくなってからの進学・就職に不安…

アトピーの症状があることで、社会とのつながりがむずかしくなるケースもあります。

 

4️⃣ 💸 保護者の負担(経済的な負荷・時間的な負荷)

  • 治療費やスキンケア用品の費用

  • 毎日のスキンケアや通院につかう保護者の時間

直接・間接的に、家族全体にとっての負担も無視できません。

 

 

 

 

 

🌟 どうすればいいの?「負担」を減らすためのポイント

📖 正しい情報を知ろう!

  • アトピーについての正しい知識を知ることは、最大の武器!

🩹 適切な治療を受けよう!

  • 医師の指導のもと、お薬や保湿でしっかりコントロール!

  • 「かゆいからかく」の悪循環を断ち切ることが第一歩です。

 

🧼  環境づくりも大事!

  • ハウスダスト・ダニなど、アレルゲンをなるべくカット!

  • お部屋の掃除・加湿・換気などで、お肌にやさしい環境を。

🤝  心のケアも忘れずに!

  • つらいときはカウンセリングやグループ活動など、気持ちを話せる場があると安心。

  • つらいのは本人だけじゃない。家族も一緒にサポートし合うことが大切です。

 

 

 

 

 

 

👨‍👩‍👧‍👦 みんなで支えるアトピーケア

アトピー性皮膚炎は、本人だけでなく、ご家族や周囲の人たち、社会全体で支えていくべき疾患です。

  • 家族が正しいケアを理解すること

  • 医療者と一緒に治療に取り組むこと

  • 周りの人たちの理解とサポート

これらがそろってはじめて、アトピーによる負担をやわらげ、子どもたちがのびのび元気に成長できる環境が整っていくと考えています。

 

 

 

 


🏥 当院では

お子さんのお肌に悩む保護者の方に、安心してご相談いただけるよう、皮膚科専門医がていねいに診療を行っています。

「今の治療でよくならない…」
「子どもに合うケアを知りたい」
「毎日のスキンケア、どうすれば?」

「こんなにステロイドを使って大丈夫?」

など、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。

 

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