水いぼとは

みずいぼ（水いぼ、伝染性軟属腫でんせんせいなんぞくしゅ）は、ウイルス感染によって引き起こされる皮膚疾患の一つです。特に子供に多く見られますが、大人でも感染し症状が現れることがあります。

 

特徴

- 原因: ポックスウイルスの一種である「伝染性軟属腫ウイルス」によって引き起こされます。
- 症状: 小さく、丸く、中央が少しへこんだ透明または白っぽい丘疹（ぷつぷつ）が皮膚に現れます。数ミリから1センチ程度の大きさです。それ自体にかゆみが伴うことは少ないですが、もともと乾燥しているところがかゆくてかいてしまい、小さな傷ができてそこにみずいぼウイルスが感染した場合は、周囲もずっとかゆいままなので、どんどんうつっていきます。
- 感染経路: 直接接触や、タオル、衣類、プールの水などを介してウイルスが広がることがあります。免疫力が低い場合や皮膚が傷ついていると、感染しやすくなります。同居されているご兄弟が水いぼを持っていると遊ぶ間にこすれあってしまい感染しやすいです。

対処法

- 自然治癒: みずいぼは通常、数か月から1年ほどで待っていれば基本的には自然に治ります。ただし、かきむしってどんどん体じゅうに感染が拡大している方や兄弟間でうつしあって一向に治る気配がない方、スイミングスクールで水いぼがあるとビート板使用が禁止されているなど、早期に治療することが勧められることもあります。
- 積極的治療方法:
- ピンセットでいぼを摘み取る方法（痛みが伴うことがあります）。ご希望であれば当院では麻酔シールを貼付してからおこないます。数個しか水いぼがなく、その場ですぐ効果を得たい方にはおすすめです。
- 冷凍凝固法（液体窒素でいぼをやっつける）。数回かかることが多いです。

- MBFクリーム（自費商品）を使用した治療法。強力な抗菌・抗ウイルス作用がある銀イオンと保湿作用・抗炎症作用のあるクリームを毎日塗布することで平均58日で81％の方が治癒するといわれています。ご購入希望の方は受付ないし医師診察時におっしゃってください。

 

予防策

- 感染拡大を防ぐ: 他の人とタオルや衣類を共有しないようにし、プールに入る際はラッシュガードを着ることが推奨されます。また、自分でいぼを触らないことも重要です。乾燥やあせもでかゆいところに水いぼができたときは保湿剤や抗炎症薬の外用がおすすめです。

みずいぼは、一般的には命に関わることはありませんが、感染を広げないためにも適切なケアが必要です。お困りの際はご相談ください。