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ジアノッティ症候群

ジアノッティ症候群とは

ジアノッティ症候群・ジアノッティクロスティ症候群(Gianotti-Crosti症候群)は、主に小児に見られる皮膚疾患で、ウイルス感染が原因とされます。この疾患は、特徴的な皮疹が顔、四肢、臀部に左右対称に現れることが多いです。一般的には、風疹ウイルス、エプスタイン・バーウイルス(EBV)、肝炎ウイルス(特にB型肝炎ウイルスが原因の場合はジアノッティ病といわれます)などのウイルス感染に続発することが知られています。

 

主な特徴


- 年齢:生後3か月から3歳くらいの小児に多い疾患です。

- 皮疹の分布: 特徴的に顔、腕、足、お尻に紅斑や茶色みのある1~5mm程度の丘疹(ぶつぶつ)が左右対称に現れますが、胴体には現れにくいです。皮疹が出始めてから数週間で数がピークになり、その後数が減っていきます。


- かゆみ: かゆみが伴うことがあり、皮疹が広範囲にわたることもあります。


- その他の症状:ウイルス感染によるので、 軽度の発熱やリンパ節の腫れなどの全身症状を伴うこともあります。

 

原因


ジアノッティ症候群は、特定のウイルス感染に対する免疫反応が引き金となり、皮膚の炎症を引き起こすと考えられています。最も一般的な原因はエプスタイン・バーウイルス(EBV)やB型肝炎ウイルス、コクサッキーウイルスですが、他のウイルスも関与することがあります。風邪が治ってきたなと思った後に長引く皮疹のひとつです。

 

治療


この症候群は一般的に自然に治癒します。治療は主に症状の緩和を目的としており、抗ヒスタミン薬の内服やステロイド外用薬がかゆみに対しては有効であることがあります。症状は数週間から数ヶ月に及ぶこともありますが、多くの患者さんは自然経過で改善し、後遺症を残すことはほとんどありません。

重篤な合併症を伴うことは稀で、通常は良性の経過をたどります。

麻疹や水痘との鑑別のために補完的な検査を行うこともあります。

 

薬を塗っても治らない!むしろ増えている!と、心配になっていくつも皮膚科をはしごしてこられる方もおられます。お子さんの長引く皮疹は不安ですよね。経過が長いし数週間増え続けるのでご心配になる気持ちはよーくわかります。でも数週間がピークでその後数が減っていき、数週間から数か月でいつの間にか治りますのでご安心ください。

長引く皮疹でお困りの方はお気軽に相談ください。

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