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乳児脂漏性皮膚炎・湿疹

乳児湿疹・脂漏性湿疹とは

乳児湿疹は、新生児から1歳頃まで(主に5か月程度まで)の乳児によく見られる皮膚トラブルの一種で、特に顔や頭、首、体の上部に現れることが多い湿疹です。乳児の肌は非常にデリケートで、外部刺激や皮脂の過剰分泌によって湿疹ができやすくなります。乳児湿疹の一つのタイプが「乳児脂漏性湿疹」です。

乳児湿疹の特徴

  • 年齢: 生後数週間から数か月の間に多く見られ、1歳頃までには自然に治ることが多いです。
  • 原因: 乳児の皮膚は未発達で、外的刺激(衣類の摩擦やよだれなど)、気温や湿度の変化、母親から得ていた性ホルモンから自分で産生するホルモンに変わっていくなどダイナミックなホルモンバランスの変化などが主な原因です。
  • 主な症状: 赤いブツブツやかさぶた、皮膚が乾燥して荒れる症状が見られます。

乳児湿疹の種類

乳児湿疹にはいくつかの種類がありますが、代表的なものとして「乳児脂漏性湿疹」と「アトピー性皮膚炎」が挙げられます。

乳児脂漏性湿疹

  • 特徴:
    • 皮脂の分泌が過剰なため、特に頭皮や眉毛、耳の周辺に脂っぽい黄色っぽいかさぶたやフケのようなものができます。
    • 顔や頭皮、首などに赤みやかさぶたが現れますが、かゆみは比較的少ないです。
    • 赤ちゃんのホルモンバランスが安定しておらず、皮脂の分泌が活発になることで発症しやすくなります。
  • 発症時期: 生後2~3か月頃に最も多く見られますが、成長とともに自然に治ることがほとんどです。

アトピー性皮膚炎との違い

  • アトピー性皮膚炎は、乳児湿疹の一種のように現れることもありますが、もともとの肌質や乾燥、アレルギー反応が原因で、かゆみが強く、症状が2か月以上長引く傾向があります。対して、乳児脂漏性湿疹は皮脂の過剰分泌が原因で、かゆみはそれほど強くありません。ケアさえしておけば数か月後にはあとかたなくつるっと治ってしまいます。

対処法

  • 清潔を保つ: 乳児の皮膚を常に清潔に保ち、適度に保湿を行うことが重要です。特に頭皮や顔をぬるま湯で優しく洗い、余分な皮脂や汚れを落としましょう。重症の場合は抗真菌薬入りのシャンプーを薄めて使用する場合もあります。
  • 保湿ケア: 入浴後にワセリンなどの保湿クリームを使って肌を保護し、乾燥を防ぐことが効果的です。
  • 脂漏性湿疹の場合: 頭皮に現れるかさぶたやフケのようなものは、無理に剥がさず、ベビーオイルなどを少しつけて柔らかくしてシャンプーやぬるま湯のみで洗い流すのが良いです。

注意点

  • 重症化の防止: 乳児湿疹は一般的に自然に治ることが多いですが、症状が悪化したり、かゆみが強くて引っ掻いてしまう場合は、皮膚科医の診察を受けることが重要です。引っ掻きによって二次感染を引き起こすこともあるため、早めの対応が大切です。

まとめ

乳児湿疹や乳児脂漏性湿疹は、乳児の皮膚に見られる一般的な皮膚トラブルで、多くの場合、時間とともに自然に改善されます。しかし、日々のケアを通じて清潔を保ち、乾燥を防ぐことで、症状を軽減させることが可能です。ご心配な場合は、ご相談くださいね

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