蕁麻疹(じんましん)
じんましんの仕組み
じんましんが出ているとき、何が起こっているか。
皮膚の血管の周りのマスト細胞という細胞が何らかの刺激で顆粒を放出すると、血管が反応して蕁麻疹を生じます。顆粒の中に含まれるヒスタミンが、皮膚の血管に働くと血管を拡張し(→皮膚は赤くなる)、血漿成分を血管の外に漏れ出やすくします(→にじみ出ていると皮膚が盛り上がる)。またヒスタミンは痒み神経を刺激し、そのため蕁麻疹では痒みを伴います。
症状
皮膚に痒みやちくちく感を伴う発疹が突然生じ、数十分~数時間で治まりますが繰り返し場所を変えて発疹が起こる場合が多いです。じんましんは一過性で、通常は数時間から数日程度で治ることが多いですが、慢性的に続く場合もあります。
原因
アレルギー性蕁麻疹
食物や薬剤などアレルギーが原因で起こる蕁麻疹。接種30分以内で起こる事が多いですが、納豆などのアレルギーであれば数時間後に起こることもあります。じんましん=アレルギーと考えがちですが、アレルギー性のじんましんは2~3割程度しかないといわれています。
非アレルギー性蕁麻疹
ほとんどのじんましんは非アレルギー性といわれています。機械的圧迫(ひっかくと線状にぼこっとなる)や日光や発汗・ストレスなどが原因で起こる蕁麻疹です。きっかけがわからないことも多いです。汗をかくと痛みを伴うケースもあります。
治療
抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬、ヒスタミン2ブロッカーやロイコトリエン薬など、症状に合わせた治療を行います。内服ではなかなかコントロールできない場合にはゾレアやデュピクセントの注射を行います。
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