おむつかぶれ（おむつ皮膚炎）やよだれかぶれ（よだれ皮膚炎）は、赤ちゃんによく見られる皮膚トラブルです。特に夏場はくりかえしやすいので悪くなる場合は相談してくださいね。

 

おむつかぶれ（おむつ皮膚炎）

症状:
- おむつが当たる部分の皮膚の赤み、ぶつぶつ、かき傷。痛み・かゆみ。

原因:
- おむつの中の湿気や摩擦
- 尿や便が長時間皮膚に接触すること
- おむつの素材や洗剤に対するアレルギー

 

対処法:
1. おむつの交換: 便をしたらできるだけ早く頻繁におむつを交換し乾いた状態を保つ。
2. 清潔: ぬるま湯で優しく洗い、柔らかいタオルで水分をおさえ拭き。消毒は不要です。
3. 保湿クリームなどでのバリア: 亜鉛を含むクリームやワセリンなどを塗ると皮膚のバリアとなり、皮膚炎への便などの付着を防ぐ。
4.通気性を良くする: おむつを外す時間を増やしたり、通気性のよいおむつを選ぶ。
5. 上記対応でも改善ない場合は炎症止めの薬が必要なことがあります。またただのおむつかぶれでなくカンジダなどの真菌が増えることによる皮疹の場合があり、それに対しては抗真菌薬の外用が必要です。しっかり顕微鏡で真菌がいるかどうか確認してから処方薬を決定します。

 

 

よだれかぶれ（よだれ皮膚炎）

症状:
- 口の周り、顎、首などに赤みやぶつぶつがでたり、かさつき、かゆみを伴うことがある

原因:
- よだれが皮膚に長時間接触することによる刺激

対処法:
1. 清潔に保つ: 柔らかい布（綿など）やティッシュでよだれを優しくおさえ拭き。アルコールなどの消毒入りウェットシートは使用しないでください。
2. 保湿クリーム: 皮膚が乾燥しないように、保湿クリームを適宜塗る。皮膚のバリアにもなります。飲食後だけでなく飲食前にもしっかり塗ることで異物（飲食物）の付着を防ぎ、バリアとなります。
3. よだれかけの使用: よだれかけを使用して衣類や肌を保護する。