ドボベット®・マーデュオックス®(ステロイドとビタミンD₃の合剤)について
ドボベット®・マーデュオックス®について
~ステロイドとビタミンD₃がひとつになった塗り薬~
ドボベット®:ステロイド(ジプロピオン酸エステル)とビタミンD₃誘導体(カルシポトリオール)
マーデュオックス®:ステロイド(ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル)+ ビタミンD₃誘導体(マキサカルシトール)
特徴
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炎症を抑えるステロイドと、皮膚の過剰な細胞増殖を正常に戻すビタミンD₃が一緒に働くことで、より効果的に症状を改善します。
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1本で2つの作用が得られるため、塗る回数や手間が少なくなるというメリットもあります。
対象となる病気
よくあるご質問
Q. ステロイドは副作用が心配です…
→ 正しい使い方を守れば、安全に使用できるお薬です。特にドボベットは、必要な部位に短期間使うことで効果が高く、副作用のリスクも抑えられます。
Q. ずっと使っていても大丈夫?
→ 症状に応じて、使用量や頻度を調整していきます。長期使用は医師の管理のもとで行うことが大切です。
🧴 ステロイド+ビタミンD3誘導体薬剤の剤形と使用量の目安
① ドボベット軟膏(油性ベース)
白色〜淡黄色の油っぽい軟膏。金属チューブ入り。
🧴特徴
・しっとりした使用感
・保湿力が高く、乾燥した部位に適しています
📏使用量の目安
1FTU = 大人の人差し指の第一関節分を押し出した量(約0.5g)
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両手のひら程度:1FTU
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顔・首全体:2.5 FTU
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片腕:3 FTU
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片脚:6 FTU
② ドボベットゲル(水性ベース)
半透明のさらっとしたジェル。プラスチック製のボトル容器。
🧴特徴
・塗り心地が軽く、べたつきが少ない
・頭皮や暑い季節、皮脂の多い部位におすすめ
📏使用量の目安
・1プッシュ ≒ 0.05~0.1g
・頭皮全体:5~10プッシュ(0.5~1g)
・腕1本:1~1.5g
③ ドボベットフォーム(泡スプレー)
エアゾール缶から泡状で出てくるタイプ。
🧴特徴
・塗り広げやすく、吸収性が高い
・頭皮や広範囲の乾癬に適しています
・泡がしゅわっと肌に馴染みやすく、べたつきにくい
📏使用量の目安
・1秒間スプレー ≒ 約0.5g
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両肘:1秒 × 2回(約1g)
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頭皮全体:2~3秒程度(約1~1.5g)
④ マーデュオックス軟膏
金属チューブ入り。
🧴特徴
・しっとりした使用感
・保湿力が高く、乾燥した部位に適しています
📏使用量の目安
1FTU = 大人の人差し指の第一関節分を押し出した量(約0.5g)
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両手のひら程度:1FTU
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顔・首全体:2.5 FTU
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片腕:3 FTU
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片脚:6 FTU
💡 FTUの使い方のコツ
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塗る量は「少なすぎないこと」が大切です。効果をしっかり出すためにも、指導された量を守りましょう。
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1日1回が原則です。塗りすぎも避け、適切な量で継続することが大切です。
📌 まとめ
剤形 | 適した部位 | 使用感 | 使用量の目安 |
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ドボベット軟膏 | 肘・膝・すね・乾燥部位 | しっとり・ややべたつく | 1FTU ≒ 0.5g(人差し指の第一関節分) |
ドボベットゲル | 頭皮・脂っぽい部位 | さらっと軽い | 1プッシュ ≒ 0.1g |
ドボベットフォーム | 広範囲・頭皮 | 泡でなじみやすく、伸びが良い | 1秒噴霧 ≒ 約0.5g |
マーデュオックス軟膏 | 顔にもOK。顔体 | しっとり・ややべたつく | 1FTU ≒ 0.5g(人差し指の第一関節分) |
▶ 選び方のポイント
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乾燥が強い部位 → 軟膏がおすすめ(保湿効果が高い)
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頭皮やべたつきが気になる方 → ゲルまたはフォームがおすすめ
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広範囲にすばやく塗りたい → フォームが便利
ご相談ください
「赤みやかさつきが続く」「以前より症状が広がった」などの症状がある場合は、早めの治療が改善への近道です。
乾癬は見た目だけでなく、生活の質にも影響を与える病気です。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。