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かぶれやすい方へ ピーリング製剤の塗り方

保険診療で処方されるにきび治療薬でベピオ、ディフェリン(アダパレン)、エピデュオ、デュアックはピーリング製剤であり、ピーリングにより毛穴のつまりを改善する効果があります。しかし、お肌が弱い方ではかぶれてしまって使用することができないことがあります。

上記製剤の中で一番かぶれにくいのはベピオローションです。以前はベピオゲルしかありませんでしたが、ベピオローションが発売されてからかぶれる方がかなり少なくなりました。詳しくはニキビ外用薬の種類と比較で説明しています。

 

お肌が強い方でも、ストレスがつよい時期やホルモンバランスが崩れているとき、季節の変わり目などに使用開始

 

①1日1回夜、入浴して洗顔後、しっかり保湿をしてください。保湿剤の種類のおすすめとしては、にきびができやすいならオイル系よりもクリームやローション、乳液タイプがおすすめです。できましたらノンコメドジェニックテスト済の製品(にきびができにくいと確認されている製品)がよいでしょう。

②保湿後ピーリング系のにきび薬を塗ります。

ピーリング薬の考え方としては、かぶれるかどうかは使ってみないとわからないので、少量(もしくは短時間)を塗って大丈夫そうなら毎日塗る量や範囲を増やしていきます。肌を慣らすようなイメージです。

初めての方はにきびがあるところだけにお薬を点置きしてください。塗り広げないでください

③そのまま就寝、起床したら洗顔でお薬を洗い流してしっかり保湿をし、日焼け止めなどを塗って外出してください。

赤み、かさかさが出なければ毎日少しずつ塗る量、範囲を増やしていきます。かぶれる方はこちら

にきびができやすいところには、にきびができていないときも塗ることが重要です。にきびが徐々に減ってできにくくなっていくからです。

ピーリング系の薬はにきび"治療"だけでなくにきび"予防"にも効果がある薬なのです!

ゆくゆくは、顔のいろいろなところにできる方は全顔に塗っていただくのですが、最低でも1週間以上かけて徐々に全顔の範囲まで塗り広げてください。全顔に塗っている方は基本的にはお薬は1か月に1本ぺースでなくなるはずです。ほほだけにしかできない方はほほだけずっと塗り続けてください。

 

また、背中や胸のにきびに有効性が確認されているピーリング剤はベピオだけです。体に塗る場合は下着などを白いものにするのがよいと思います。また、体のにきびは汗でふえてしまう真菌などが大きな影響を与えていることも多いので、抗真菌薬の併用を行うことも多いです。

 

頑張って保湿をしても少量で塗っても真っ赤になってひりひりしてしまう!という方には短時間だけ塗って洗い流すショートコンタクト療法がおすすめです。

アトピー性皮膚炎の方などははじめはこの塗り方でおすすめすることが多いです。

①入浴の15分前にお薬をにきびに塗布します。

②15分だけ我慢してもらって、15分後お風呂で洗い流して下さい。

③入浴後保湿をしてください。

15分で全く問題なかった方は塗る時間を30分や1時間に延ばしましょう。

 

ご自身の肌と相談しながら塗る量、塗る時間を決めていくのがいいです。1日毛穴がつまっただけでもにきびができてしまうので、毎日少しでもピーリングして毛穴をつまらないようにしてあげるのがにきび治療と予防に重要です。

いつもは一晩塗っても大丈夫なのに花粉症の時期だけは15分しか我慢できない!という方もいらっしゃいますし、アトピーの方でも全然赤くならず毎晩塗っている方もおられます。

数回ぬって痛いからやめてしまうのではもったいないです。副作用をおさえつつにきびがなるべくできにくい肌を目指しましょう。

気軽に相談してくださいね。

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