ハイドロキノン
ハイドロキノン(Hydroquinone)は、皮膚の美白効果が期待できる成分で、主にシミや色素沈着の治療に使用されます。メラニン色素の生成を抑制する働きがあり、強力な美白効果を持つことで知られています。
主な用途
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シミ・肝斑治療
- 紫外線によるシミ(老人性色素斑)や肝斑、そばかす、炎症後色素沈着(ニキビ跡など)の改善に使用されます。
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色素沈着の予防
- 新しいシミの発生を防ぐための予防的なケアにも役立ちます。
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くすみ改善
- 肌全体のトーンを明るくする効果が期待できます。
作用機序
ハイドロキノンは、皮膚内でメラニンを生成する酵素「チロシナーゼ」の働きを抑制します。これにより、メラニンの生成が減少し、シミや色素沈着が徐々に薄くなります。また、既存のメラニンを分解する効果もあるとされています。
使用上の注意
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濃度
- 一般的に1〜5%の濃度で使用されます。
- 日本国内では、2%以下の製品は市販品として手に入りますが、高濃度(5%など)のものは医師の診察が必要です。
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副作用
- 肌が赤くなったり、乾燥、かゆみ、ピリピリ感などの症状が現れることがあります。
- 長期間の使用や高濃度の使用は、肌を刺激するだけでなく、白斑(皮膚が白く抜ける現象)や色素沈着の悪化を引き起こすリスクがあります。
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光感受性
- ハイドロキノン使用中は肌が紫外線に敏感になるため、日中の使用後は必ず日焼け止めを塗る必要があります。
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使用期間
- 効果が強力な分、長期連続使用は推奨されず、通常は数カ月(3~6カ月)程度の使用が目安です。
- 使用を中断する期間を設けることが大切です。
購入方法
- 日本国内では、濃度が低いもの(1~2%程度)はドラッグストアや化粧品店で購入可能です。
- 高濃度(4-5%前後)のハイドロキノンクリームは医師の処方が必要です。
注意点
- 妊娠中や授乳中の使用は避ける。
- 敏感肌の方やアレルギーがある場合は、身。
トレチノインとの併用
ハイドロキノンは、トレチノインと併用するることが多く、この組み合わせにより効果が相乗的に高まります。トレチノインが肌のターンオーバーを促進し、ハイドロキノンがメラニン生成を抑制することで、より早く色素沈着が改善するとされています。
しみ・くすみ・にきび 外用薬 | 濃度 | 量 | 価格 |
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ビタミンC5%クリーム | 5% | 10g | 1650円 |
ビタミンC10%ローション | 10% | 50ml | 3850円 |
ハイドロキノンクリーム (ビタミンC5%入り) | 5% | 10g | 2200円 |
トレチノインクリーム | 0.1% | 20g | 4400円 |