メニュー

あたまじらみ

あたまじらみ・しらみとは

あたまじらみ(頭虱)は、主に人間の頭髪に寄生する小さな昆虫で、吸血性の寄生虫で、寄生虫に感染した状態のことをさすこともあります(あたまじらみ症と同義)。アタマジラミは、頭皮にしがみつき、血液を吸って生きています。アタマジラミの感染は「しらみ症」または「あたまじらみ症」と呼ばれ、特に子どもたちの間でよく見られますが、大人にも感染することがあります。陰部に感染した場合は毛じらみと言います。

 

感染経路

アタマジラミは、髪の毛を介して直接接触することで広がることが多く、例えば子供同士が頭を寄せ合って遊んだり、帽子や櫛を共有したり、柔道やレスリングなどのコンタクトプレーをすると感染リスクが高まります。また、あたまじらみは衛生状態とは直接関係がなく、清潔な頭髪でも感染します。人間から離れた後もおよそ48時間は生存しており、ものを介して感染をおこします。

 

症状

  • 頭皮や首のかゆみ
  • 髪の毛の中に見える白っぽい卵(卵殻)
  • 頭皮に小さな赤い噛み跡

検査

ダーモスコープや卵や、虫体と思われる物質を顕微鏡で見ることで、アタマジラミを確認できたら確定診断されます。周囲の感染状況なども参考にいたします。

治療

アタマジラミ(シラミ症)の治療には保険適応のお薬はありません。市販の専用の薬用シャンプーやローション、パウダーなどを3日ごとに3回~5回使用して卵も成虫もすべて駆除します。感染を防ぐために髪の毛や身の回りのものをしっかりと洗浄、洗っていないものを共有しないようにすることが重要です。シラミの卵と毛の接着面はセメントのような物質で毛に固定されているため、水で流すだけ、タオルでふくだけ、ではなかなかとれません。髪の毛に付着した卵はしっかり目の細かい櫛を使って物理的に取り除きましょう。使い終わった櫛は60℃以上で消毒すると死滅します。

長年、フェノトリン(ピレスロイド系)しかありませんでした。有名なものはスミスリンシャンプー、スミスリンローションなどがこれにあたります。沖縄では9割以上がこのピレスロイドが効かないタイプのアタマジラミが流行しており、東京などでも一部で報告されています。2021年にはジメチコンというピレスロイド抵抗性のアタマジラミにも効果のある薬が発売になりました。フェノトリンもジメチコンも、3日おきに3回程度繰り返します。

感染予防

登園・登校は可能ですが、先生に伝えましょう。周りの子供たちのチェックや寝具の対策が必要となるためです。昔は坊主頭にし、短い毛なら文字どおり「しらみつぶしに」髪についた卵を見つけて除去することもありましたが、しっかり櫛でとくことと薬を使用することで長い髪でも治療することができるようになっています。もちろん髪が短い方がシャンプーやローションの塗布がいきわたりやすいのは確かです。シラミは、吸血できない環境や60℃以上で死滅しますので寝具などは温風乾燥機などで60度以上にしたり、シラミ用のスプレーなどで退治してください。

 

 

あたまじらみかも?と悩んだらご相談ください。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME