湿疹、皮膚炎 手荒れなど
湿疹・皮膚炎とは
湿疹は、かゆみや痛みを伴う赤み(紅斑)、ぶつぶつ(丘疹)、水ぶくれ(水疱)、膿疱、じゅくじゅく(湿潤)、かさぶた(痂疲)、かさかさ(鱗屑)、色素沈着、ごわつき(苔癬化)などの皮膚表面にあらわれる症状が特徴です。
一方、「皮膚炎」は広義には皮膚の炎症全般を指し、湿疹もその一部とされます。
湿疹と皮膚炎は、重複して使われることも多いですが、湿疹はより具体的な症状を指すことが多く、皮膚炎はより広範な概念といえるでしょう。
原因
原因は多岐にわたります。主な原因をいくつかあげますがこれらが重複して起こることも多いです。
1. アレルギー: 食物、化粧品、洗剤、金属、薬品などに対するアレルギー反応
2. 刺激物への接触: 強い化学薬品、アルコール消毒、石鹸、洗剤、香水などの刺激性物質への接触
3. 乾燥: 乾燥した環境や冬の乾燥した空気によって皮膚が乾燥し、ひび割れや炎症を引き起こす
4. 遺伝的要因: アトピー性皮膚炎などは遺伝的な要因
5. 感染: 細菌、ウイルス、真菌(カビ)などの感染
6. 環境要因: 極端な温度変化(真夏の炎天下から冷房のきいた部屋に入るなど)、湿度の変化、紫外線(太陽光)などの環境要因
7. ストレス: 精神的なストレスが皮膚のバリア機能を低下させる
8. 自己免疫疾患: 例えば、乾癬やSLE、皮膚筋炎、シェーグレン症候群、強皮症など。
治療
それぞれの原因に対する対策や治療法も異なるため、皮膚炎の原因を特定し、適切な治療を受けることが重要です。
一般的には外用ステロイド薬などの抗炎症薬を使用することが多いです。その一方でアトピー性皮膚炎では多数の抗炎症薬が発売されており、ステロイド以外の抗炎症薬も多数扱いがあります。
治りにくい皮膚炎・湿疹病変がありましたらお気軽に相談くださいませ。