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巻き爪 陥入爪 爪切り 

巻き爪・陥入爪とは

巻き爪は、爪が異常に湾曲して、爪の端が皮膚に食い込む状態のことを指します。

特に足の親指でよく見られます。巻き爪は「内側に巻き込む爪」ということです。

一方、よく混同されやすいのが陥入爪(かんにゅうそう)です。巻き爪はただ巻いているだけなのですが、陥入爪は爪の側縁先端が周囲の皮膚組織に食い込んで、炎症を起こして腫れて、発赤や痛み、浸出液や過剰肉芽組織を伴う状態のことです。

巻き爪の原因

1. 不適切な爪の切り方:
- 爪を深く切りすぎたり、角を丸く切りすぎると、爪が皮膚に食い込みやすくなります。

2. きつい靴や靴下の着用:
- 窮屈な靴や靴下が爪を圧迫し、爪が内側に巻き込む原因となります。革靴や登山靴、安全靴で歩き回ることが多い方になりやすいです。

3. 遺伝的要因:
- 巻き爪になりやすい形の爪や、爪の生え方が遺伝的に決まっている場合もあります。

4. 爪のケガや損傷:
- 外傷や繰り返されるストレス(例えば、スポーツや仕事による)で爪が変形し、巻き爪になることがあります。キュッキュッと前重心になることの多いダンスやバスケットボールをしている方に多いといわれています。

5. 肥満や妊娠:
- 体重増加や体の変化によって、爪への圧力が増し、巻き爪が発生しやすくなります。

陥入爪の原因は主に深爪です。爪の長さがしっかりあれば2~5があっても陥入爪はほぼ発症しません。

巻き爪の症状

見た目の症状としては巻いてしまっていることと、放置していると爪が分厚くなることです。正常な爪では爪の根本と両端に収納されている状態ですが、巻き爪になっていると両端がうまく収納されていないので、歩行時に受ける地面からの圧力に抵抗できず、爪の下の指先の組織が盛り上がり隆起してきます。爪が伸びようと思っても盛り上がった組織に邪魔をされ、前方に伸びるのではなく、徐々に厚さを増してしまうのです。

陥入爪の症状

- 炎症: 巻き爪の部分が赤く腫れ痛みを生じます。
- 化膿: 皮膚が傷つき、感染して膿がたまることがあります。
- 出血: 皮膚に爪が食い込むと、出血することがあります。続くと過剰肉芽組織といって皮膚より肉芽組織が飛び出た状態となり、正常な皮膚がかぶさらないのでなかなか上皮化しなくなります。この組織は出血しやすく、浸出液も出やすいです。

 

巻き爪・陥入爪の治療法

①セルフケア

- 正しく爪を切る: 皮膚よりも少し爪が出ている長さで、爪を真っ直ぐに切り、角を丸めすぎないようにしましょう。できたら角はやすりでやすったほうが爪が割れにくいです。(スクエアオフという爪切り方法です)

爪切りの選び方などはこちら

- 足の清潔: 毎日泡立てた石鹸で足を洗い、清潔に保ちましょう。


- 適切な靴の選択: 爪を圧迫しないようなフィットした靴を選びましょう。

 

 


- テーピング: 爪と皮膚を離すようなイメージで引っ張りながらテーピングしましょう。

(スパイラルテーピングというテーピング法です。)

 

 

②医療機関での治療

- 炎症に対する治療:抗生剤の内服や抗炎症薬などを併用することがあります。(保険診療)

- 過剰な肉芽組織に対する治療:ステロイド外用や注射、液体窒素療法などを行うことがあります。(保険診療)

- 外科手術(保険診療): 巻き爪だけに対して行うことはほぼありませんが、陥入爪で過剰肉芽組織などが一向に治らない場合は手術を行います。局所麻酔(ブロック注射)を行い、痛みがないことを確認してから、皮膚に刺さってしまっている爪の一部または全体を切除します。そのときに同時に過剰肉芽組織を摘除することもあります。術後しばらく出血しやすいので激しい運動は数日控えていただきます。その後もしばらく抗生剤の内服や塗り薬を塗布していただき、創部の炎症や肉芽組織が沈静化するのを待ちます。保険適応の手術です。3割負担の方なら手術代だけでいうと4200円ほどとなります。これに追加で診察料や処方箋料、薬料金などがかかります。

副作用:患部に疼痛、発赤、熱感などが生じる場合があります。

 

 

- 矯正器具の装着(自費診療): 爪の成長を正常な方向に促すための専用器具を使用します。ワイヤー型やクリップ型などがありますが当院では外れてしまった場合でも自分で再装着しやすいようにクリップ型を採用しています。

当院ではさらに、巻きが強い方、もしくははやく治療効果を得たい方にはリネイルゲルとクリップの併用をおこなっております。

もともと爪はケラチン同士が固く結合していることで形をなしていますが、リネイルゲルを塗布すると結合がほどけて爪が軟らかくなります。そこに矯正器具をつけることで爪が矯正されたよい位置で固定されます。

パーマ液でまっすぐな髪の毛に含まれるケラチンの結合をといてロッドで巻くことでウェーブやストレートなどの形をつけるのと似ています。クリップの装着やリネイルゲルの使用については自費診療となります。まずは一度受診しご相談ください。

副作用:患部に発赤や痛みを生じることがあります。

料金:

巻き爪治療は自費診療となります。

巻き爪処置料金
処置料1趾につき2200円
クリップ代1本につき4400円
リネイルゲル1趾につき4400円
初診料3300円
再診料1100円

 

 

 

爪切り

手術や加齢に伴う柔軟性の低下で爪がなかなか自分で切れなくなった方はおられませんか。また高齢になると爪が分厚くなって変形する(鉤弯爪)などがあると、ご家庭用の爪切りでは歯が立たなくなります。

爪が伸びすぎると靴や皮膚とあたり潰瘍を形成することもあります。

当院では自費診療で、プロが使用する切れ味の良い爪用ニッパーでの爪切りを承っております。時間を要するので通常の予約なしの診療時間ではなく、予約にて時間を確保しておこなっております。

爪切り処置料金
1指のみ550円
2指以上5指以下
1540円
全指4400円
診察料初診料3300円
再診料1100円

 

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