小児 痒疹
🧒✨ 小児の痒疹(ようしん)・結節性痒疹について
🐞「虫刺されみたいな赤くて硬いブツブツがずっと治らない…」
✋「かゆくて掻いちゃって、お肌がごつごつしてきた…」
そんな症状があるときは、痒疹(ようしん)や結節性痒疹(けっせつせいようしん)の可能性があります。
🌟 痒疹とは?
皮膚に赤くて硬いブツブツやしこりができ、とてもかゆくなる病気です。
かゆいのでたくさん掻いてしまい、それによって皮膚がさらに硬くなってしまう「かゆみの悪循環」に陥りやすいのが特徴です。
🌟 結節性痒疹とは?
痒疹のなかでも、皮膚がごつごつとしたしこり状(結節)に硬く盛り上がった状態を結節性痒疹といいます。
強いかゆみとともに、色素沈着や皮膚の厚みが残ることもあります。
👶 小児の痒疹について
小さなお子さんでは、虫刺されを掻き壊したあとに似た症状が続くことがあり、「乳児痒疹」「結節性痒疹様皮疹」などと呼ばれることもあります。
🧴 アトピー性皮膚炎との関係も深いため、早めの治療がとても大切です。
🔍 症状の特徴
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🔴 赤みやブツブツ、しこりのような皮疹
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🤕 掻き壊し・かさぶた・色素沈着が残ることも
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🔁 慢性化・再発しやすい
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🔄 腕・脚・背中・腰などに左右対称に出ることが多い
🧪 原因は?
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🐛 虫刺され、乾燥肌
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🤧 アレルギー体質、アトピー性皮膚炎
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🍭 糖尿病、肝臓や腎臓の病気
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😫 ストレス、寝不足など
- ❓ 特に原因が分からない場合もあります(特発性)
💊 治療方法
✅ ステロイド外用薬
強い炎症を抑えるために塗り薬を使います。
皮膚が硬い部分にはテープ剤や密封療法(ODT)も併用することがあります。
✅ 抗ヒスタミン薬(内服)
かゆみを抑える飲み薬です。眠くなりにくいタイプも選べます。
✅ 生物学的製剤(注射治療)
重症の結節性痒疹には、注射薬が選択肢となります。
💉 デュピクセント(デュピルマブ)
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アトピー性皮膚炎でも実績あり
- IL-4.IL-13をおさえる注射
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15歳以上で使用可能(アトピー性皮膚炎では生後6か月以上より使用可能)
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2週間に1回の皮下注射
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自己注射OK
💉 ミチーガ(ネモリズマブ)
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かゆみの原因「IL-31」を抑える注射
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13歳以上で使用可能(アトピー性皮膚炎では6歳以上より使用可能)
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4週間に1回の皮下注射
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自己注射OK
✨ その他の治療
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保湿剤で皮膚のバリアをサポート
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重症例には免疫抑制剤やステロイドの内服も
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寝ている間にかきむしってしまう場合は包帯やチュビファースト・チュービコットを巻くことも効果的
💡 よくあるご質問(Q&A)
Q:結節性痒疹は治りますか?
A:時間はかかりますが、根気よく治療を続けることで改善します。かゆみをコントロールすることが大切です。
Q:アトピーと痒疹は違うの?
A:別の病気ですが、アトピーがあると痒疹になりやすく、治りにくい傾向があります。
Q:治療にはどれくらいかかりますか?
A:軽症なら数週間~数ヶ月、結節性痒疹では半年以上かかることもあります。
Q:注射の治療は誰でも受けられるの?
A:中等症以上で、他の治療で効果が少なかった方が対象になります。診察でご相談ください。
📌 まとめ
痒疹・結節性痒疹は、かゆみで眠れない・集中できないなど、日常生活にも大きな影響を与える病気です。
早期に治療を始めることで、色素沈着や皮膚の硬化を防ぎやすくなります。
🔍「かゆみが長引く」「ブツブツが治らない」など気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。