乾燥肌

🧴乾燥肌について
「なんだか肌がカサつく」「春夏なのに汗をかいたあと屋内にいくと乾燥する」「毎年冬になると粉がふく」
そんな乾燥肌のトラブル、実は日々のスキンケアや生活習慣が原因になっていることも多いんです。
🧊乾燥肌の原因は?
肌の乾燥は、次のようなさまざまな要因が関係しています。
🔹 体質・遺伝的な肌質
🔹 気温・湿度の変化(特に冬や季節の変わり目)
🔹 職場や学校などの空調環境
🔹 生活習慣や加齢による皮脂・水分の減少
🔹 間違った洗顔・スキンケア方法
肌の乾燥が進行すると、バリア機能が低下し、
👉 かゆみ
👉 湿疹・炎症
👉 さらにはしわ・しみの原因にもなることがあります。
🫧 正しい洗顔できていますか?
洗顔は「泡で包んで洗う」が鉄則です!
以下のポイントをチェックしてみましょう。
✅ 洗顔料はしっかりふわふわに泡立てる
✅ 泡だけで洗い、手は肌に直接触れないように
✅ 洗顔後はこすらず、やさしくタオルで押さえるように拭く
❌ コットンのふき取りは摩擦が強く、おすすめできません
❌ 熱いシャワーを直接顔に当てるのもNG!
🧼洗顔中の「指の摩擦」は、肝斑・黒ずみの原因になることも…
特に湿疹があるときは、ぬるま湯でやさしく流すだけでOKです。薬が多少残っていてもごしごし洗わずそのままで大丈夫!
🛁 入浴後は“すぐに”たっぷり保湿!
お風呂上がりは肌から水分がどんどん蒸発します。
保湿は10分以内が理想!
おすすめの保湿成分はこちら👇
💧 ヘパリン類似物質:保湿+かゆみ予防に
💧 尿素系:角質をやわらかく
💧 セラミド:肌のバリア機能を高める
💧 ワセリン・プロペト:しっかりフタをして水分を閉じ込める
👉 ポイントは「量をたっぷりと」!
ティッシュが貼りつくくらいぺとぺとに塗るのがベストです✨
🌟毎日のケアで肌トラブル予防!
乾燥肌は、正しいスキンケアでかなり改善が見込める症状です。
「市販の保湿剤ではよくならない」「毎年同じトラブルを繰り返す」
そんなときは、早めに皮膚科専門医にご相談ください。
👩⚕️当院では、肌質や症状に合わせて
最適な外用薬・保湿剤やケア方法をご提案いたします。
湿疹になってしまったところは抗炎症薬(ステロイド外用薬・非ステロイド外用薬)などでの治療が必要です。
💡ワンポイントアドバイス
✨ 冬だけでなく、夏の冷房や紫外線でも乾燥肌は悪化します
✨ 顔だけでなく、腕・すね・背中なども保湿を忘れずに!
❓よくあるご質問(Q&A形式)
Q1. 保湿剤って1日何回塗ればいいの?
🅰️ 基本は朝と夜の1日2回が理想です。
乾燥が強い時期や、お風呂上がり・手洗い後などはこまめに追加してもOKです。乳児など食べこぼしが多い場合や口周りの湿疹がつよい場合は飲食の前後にバリア目的に保湿が必要です。特に飲食前を忘れやすいので試してみてください。
Q2. 保湿はどのタイミングが効果的?
🅰️ 入浴後10分以内がベストタイミングです!
水分が蒸発する前にたっぷり塗って、うるおいを閉じ込めましょう。
Q3. 市販のクリームと病院の薬ってどう違うの?
🅰️ 市販品でも保湿は可能ですが、成分の濃度や効果には差があります。
肌状態に応じて、当院では医療用の保湿剤や外用薬を処方しています。
保険診療で処方できるものとできないものがあり、例えばセラミド系保湿剤は処方できません。
Q4. ベタつくのが苦手ですが、どうすればいい?
🅰️ サラッとした使用感の保湿剤もあります!
特に乳液タイプやジェルタイプは使用感が軽めでおすすめ。
ただし、乾燥が強い部位にはローション系だけでは効果が不十分なことがあります。
📊保湿剤の比較表
| 保湿剤の種類 | 主な成分 | 特徴 | 使用感 | おすすめ部位 |
|---|---|---|---|---|
| ワセリン・プロペト | 白色ワセリン | 水分の蒸発を防ぐ「ふた」の役割 | かなりしっとり・ベタつきあり | 手足・口周り・ひび割れ部位 |
| ヘパリン類似物質 | ヘパリン類似物質 | 乾燥・炎症・かゆみを抑える | しっとり・ベタつき少なめ・少し刺激が出ることも | 全身に使いやすい |
| 尿素系クリーム | 尿素 | 角質をやわらかくし保湿 | 少し刺激が出ることも | かかと・ひじ・ひざなど硬い部分 |
| セラミド配合 | セラミド | バリア機能を回復・予防ケアに◎ | さらっと軽め〜しっとりタイプもあり | 顔・敏感肌に |
| 乳液・ジェルタイプ | 水性成分+保湿剤 | 軽い使用感、夏場や軽度の乾燥に | サラッと軽め | 顔・首・デコルテ |
🔎 保湿剤は「成分」と「使用感」のバランスが大切!
自分の肌質や使用部位に合わせて選びましょう。迷ったときはスタッフへお気軽にご相談ください😊
👶👵小児・高齢者の乾燥肌ケアのポイント
乾燥肌は年齢によって原因やケア方法が異なることもあります。
🧒 小児の場合
✅ 肌が薄く、バリア機能が未熟なため乾燥しやすい
✅ アトピー性皮膚炎の発症リスクにも関連
✅特に離乳食がはじまったら口周りの保湿を飲食前後におこなうのがおすすめ!
🔸 無香料・低刺激の保湿剤がおすすめ
🔸 入浴後すぐに保湿、1日2回が目安
🔸 湿疹が出たら、医師の指導のもとで外用薬を使用しましょう
高齢者の場合
✅ 加齢によって皮脂・汗の分泌が減少
✅ かゆみや湿疹が出やすく、かき壊し→悪化の悪循環に
🔸 保湿剤は油分の多いしっとりタイプを選びましょう
🔸 すね・背中・腕など忘れがちな部分も保湿を
🔸 かゆみがある場合は早めの受診を
💡年齢やライフスタイルに合わせたスキンケアのアドバイスも行っています。
気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
