プラセンタ注射
プラセンタ注射(メルスモン®・ラエンネック®)
プラセンタ注射とは?
プラセンタとは「胎盤」のことです。
医療用プラセンタ注射は、ヒトの胎盤から抽出した成分を医薬品として製剤化したものです。日本では、メルスモン®とラエンネック®の2種類が医療用プラセンタ製剤として使用されています。
プラセンタは、アミノ酸やペプチドなどさまざまな成分を含んでおり、古くから医療の現場で使用されてきました。
美容目的では、
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肌のハリ・ツヤが気になる
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肌の乾燥が気になる
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年齢とともに肌の調子が変わってきた
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疲れやすく、体調も整えたい
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更年期に伴う体調の変化が気になる
といった方の美容・コンディションケアとして利用されています。
美容目的でのプラセンタ注射は、健康保険の適用外となる自由診療です。効果の感じ方には個人差があります。
当院では保険診療でのプラセンタ投与は行っておりません。
メルスモン®とラエンネック®の違い
どちらもヒト胎盤由来の医療用プラセンタ製剤ですが、製造方法や承認されている効能・効果、投与方法などに違いがあります。
| メルスモン® | ラエンネック® | |
|---|---|---|
| 1本の容量 | 2mL | 2mL |
| 胎盤由来成分 | 100mg | 112mg |
| 承認された効能・効果 | 更年期障害・乳汁分泌不全 | 慢性肝疾患における肝機能改善 |
| 承認された投与方法 | 皮下注射 | 皮下注射・筋肉内注射 |
| 美容目的 | 自費診療 | 自費診療 |
※美容・美肌を目的とした使用は、いずれも承認された効能・効果ではありません。
どちらを選べばいい?
「メルスモン®とラエンネック®のどちらが美容に優れている」という明確な医学的根拠はありません。
そのため当院では、どちらか一方を「美容効果が高い製剤」としておすすめするのではなく、患者様のご希望や体調、お悩み、注射方法などを考慮して選択していただきます。
メルスモン®がおすすめの方
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美容面も更年期に伴う体調の変化も気になる
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皮下注射で受けたい
ラエンネック®がおすすめの方
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美容面も体調面も含めて相談したい
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皮下注射・筋肉注射から選びたい
なお、ラエンネック®の方が胎盤由来成分の含有量は多いものの、それだけを理由に美容効果が高いとは判断できません。
皮下注射と筋肉注射の違い
メルスモン®は、承認された投与方法が皮下注射のみです。
ラエンネック®は、承認上、皮下注射または筋肉注射が可能です。
患者様のご希望や投与量、注射部位の状態などを考慮して、投与方法を選択できます。
どちらもプラセンタを体内に取り込む方法ですが、注射する場所によって、痛みの感じ方や注射後の違和感などに違いがあります。
皮下注射
皮膚の下にある脂肪などの組織に注射する方法です。
筋肉注射に比べて浅い位置に注射するため、比較的受けやすい方法です。
ただし、皮下に薬液がとどまるため、注射した部分に しこり、腫れ、赤み、注射後の痛み などが生じることがあります。
同じ場所に繰り返し注射すると、しこりができやすくなるため、注射する場所を毎回少しずつ変えることが大切です。
筋肉注射
腕やお尻などの筋肉に注射する方法です。
筋肉は皮下組織より血流が豊富なため、薬液が吸収されやすいという特徴があります。
一方で、注射した後に 筋肉痛のような痛み、重だるさ、注射部位の違和感 がしばらく残ることがあります。
また、筋肉の近くには神経や血管があるため、適切な部位を選んで注射することが重要です。
筋肉注射の方が効果が高いの?
「筋肉注射の方がよく効くのでは?」と思われる方もいらっしゃいますが、美容目的のプラセンタ注射では、筋肉注射の方が皮下注射より効果が高いとする十分な医学的根拠はありません。
そのため、当院では「効果を高めるために筋肉注射をする」という考え方ではなく、注射の痛みやしこりの生じやすさ、投与量、患者様のご希望などを考慮して投与方法を選択します。
どちらの注射がおすすめ?
一概に「こちらが良い」というものではありません。
皮下注射がおすすめの方
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気軽に継続できる方法を選びたい
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筋肉注射後の重だるさが気になる
筋肉注射がおすすめの方
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ラエンネック®を使用したい
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皮下注射によるしこりが気になる
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ある程度の投与量をまとめて注射したい
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皮下注射より筋肉注射を希望する ※筋肉注射が美容効果において優れているという意味ではありません。
どのくらいの量・頻度がおすすめ?
美容目的のプラセンタ注射について、「この量・頻度が最も美容効果が高い」という確立した基準はありません。
当院では、初めての方にはまず1回1アンプル(2mL)から開始し、体調や肌状態、ご希望などをみながら投与量・頻度をご相談しています。
肌のハリツヤに対して継続して受けたい方は 1回1~3アンプル(2~6mL)・週2回~1か月に1回程度 をおすすめしますが、疲れて肌コンディションが悪いという時だけ注射する方もいらっしゃいます。ご希望や状態に応じて、投与量や頻度を調整する形となります。
副作用について
プラセンタ注射は比較的長く使用されている治療ですが、医薬品であるため副作用が起こる可能性があります。
主な副作用として、
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注射部位の痛み・赤み・腫れ・硬結
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発疹・かゆみ
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悪寒
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発熱
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吐き気
などが報告されています。
非常にまれですが、ショックなどの重篤な過敏症が起こる可能性もあります。
また、メルスモン®・ラエンネック®はいずれもヒト胎盤を原料とする特定生物由来製品です。
原料となる胎盤について感染症検査を行い、製造工程でも安全対策が実施されていますが、ヒト由来製品であることから、感染症伝播のリスクを完全にゼロにすることはできません。
こんな方におすすめ
✓ 肌のハリ・ツヤが気になる
✓ 年齢とともに肌の調子が変わってきた
✓ 美容ケアを定期的に取り入れたい
✓ 疲れやすく、体調面も気になる
✓ 更年期に伴う体調の変化が気になる
✓ 美容とコンディションケアを一緒に考えたい
※美容目的でのプラセンタ注射は自由診療です。効果には個人差があります。
献血について
プラセンタ注射を受けた方には、これまで献血に関する制限がありました。
メルスモン®・ラエンネック®はいずれもヒト胎盤由来の医療用医薬品であり、これまで日本赤十字社では、ヒト由来プラセンタ注射薬を一度でも使用した方について、献血をご遠慮いただく取り扱いとしていました。
しかし、国内外で数十年間にわたる膨大な使用実績があるものの、プラセンタ注射薬に起因するvCJD(クロイツェルとヤコブ)感染報告は1例も存在しない点、製造工程での酸加水分解処理(メルスモン)や高温高圧蒸気滅菌処理(ラエンネック)等のウイルス・病原体不活化・不活性化工程が確立されている点より献血制限の見直しが審議・了承され、方針が公表されました。
これまでの実質的な終身制限から、最終投与後3か月間の献血延期へと緩和される方向となっています。
2026年(令和8年)秋頃から、献血時の問診について新しい基準へ切り替えられる予定です。
したがって、今後は
「プラセンタ注射を受けたら、生涯献血できない」
という扱いではなく、
「最終投与から3か月間は献血を控える」
という扱いに変更される予定です。
ただし、新しい問診基準の開始日や詳細な運用については、今後の日本赤十字社からの正式な案内をご確認ください。
料金
| プラセンタ注射 | ラエンネック | メルスモン |
|---|---|---|
| 1A(1本) | 1650円 | 1500円 |
| 2本目以降は1本につき | 900円追加 | |
