ビタミンD3外用薬について
ビタミンD3外用薬の作用
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皮膚細胞の増殖を抑える
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表皮の角化を正常化する
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皮膚の新陳代謝を調整する
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健康な皮膚の再形成を促進する
主な効果
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乾癬の鱗屑、浸潤、肥厚の改善
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掌蹠角化症の改善
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魚鱗癬の改善
主な副作用
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刺激感
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高カルシウム血症:のどの渇き、脱力感、食欲不振(小児や高齢者、腎不全の方への大量使用)
ステロイド外用薬に比べて副作用は少ないですが、使用方法に注意が必要です。
使用時の注意点
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指定された量以上に塗らない
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患部以外の場所には使用しない
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顔面には使用しない
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薬に触れた手で顔や傷口に触れないよう注意する
ビタミンD3外用薬の種類
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ドボネックス(カルシポトリオール):乾癬、魚鱗癬、掌蹠膿疱症、掌蹠角化症などに使用
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オキサロール(マキサカルシトール):乾癬、掌蹠角化症などに使用
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ボンアルファ(タカルシトール):乾癬、魚鱗癬、掌蹠膿疱症、掌蹠角化症などに使用
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マーデュオックス(マキサカルシトール、ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル):乾癬に使用(ステロイドとの合剤)
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ドボベット(カルシポトリオール水和物、ベタメタゾンジプロピオン酸エステル):乾癬に使用(ステロイドとの合剤)
注意点
ビタミンD3外用薬はステロイドとの合剤と比較すると効果が現れるまでに時間がかかりますが、症状が改善するとその状態を長期間維持できることがあります。ステロイド外用薬と異なり副作用は少ないものの、誤った使用方法によって全身的な副作用が起こる場合がありますので、正しい使用法を守りましょう。