すり傷、切り傷、とげが刺さった
擦り傷・切り傷・とげの刺さりなど、日常のケガにも対応しています
日常生活の中でのちょっとしたケガ——たとえば、
「転んで擦りむいたけれど一部が深くて心配」
「絆創膏を貼っていたけれど、傷口がじゅくじゅくしてきた」
「包丁で深く切ってしまった」
「とげが刺さって自分ではなかなか取れない」
こうしたお悩みに、当院では幅広く対応しています。
傷の状態に応じた適切な処置を行います
傷は見た目では浅く見えても、実際には深くまで達していることがあります。処置が不適切なままだと、傷が治りにくくなったり、細菌感染を起こしたりする可能性もあります。
当院では、以下のような処置を行っています:
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消毒や軟膏処置、ガーゼ保護
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必要に応じた抗生剤の内服や外用
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傷が深い場合には局所麻酔をして縫合処置
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とげなどの異物除去には拡大鏡(ダーモスコピー)を使用し、取り残しのないように慎重に処置
小さな傷でも、適切な治療を行うことで、きれいに早く治すことができます。ご自身で判断せず、少しでも気になることがあればご相談ください。
小さなお子さまのケガにも対応しています
当院では、小児の擦り傷やとげの処置にも対応しております。
お子さまの皮膚は大人よりもデリケートなため、やさしく丁寧に診察・処置を行います。泣いてしまう・怖がってしまうなどの不安がある場合も、安心してご相談ください。
受診のタイミングについて
次のような場合は、なるべく早めの受診をおすすめします:
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傷が深い、血がなかなか止まらない
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傷口が赤く腫れてきた、痛みが強くなっている
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とげなどの異物が奥に入り込んでしまった
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傷口がじゅくじゅくして治る気配がない
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自宅での処置に不安がある
早期に適切な治療を行うことで、感染や跡残りを防ぐことができます。
保険診療について
擦り傷・切り傷・とげの除去などの処置は、すべて保険診療の対象です。
必要に応じて処方する軟膏や抗生剤も保険適用となりますので、ご安心ください。
※ただし、治療の範囲を超える美容目的の処置やご希望があった場合には、自費となることもあります。ご希望があれば事前にご説明いたします。
専門的な治療が必要な場合は連携医療機関へご紹介します
傷が筋肉や腱など深部にまで達している可能性がある場合や、明らかな断裂・運動障害を伴うケースでは、整形外科など専門診療科での対応が必要になることがあります。
当院では、適切なタイミングで総合病院や整形外科への紹介も行っております。
よくあるご質問(Q&A)
Q1. どのくらいの傷なら病院に行ったほうがいいですか?
A. 傷が浅くても、以下のような場合は早めの受診をおすすめします。
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傷が深く出血が止まらない
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傷口が赤く腫れてきた、熱っぽい
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しばらく経っても傷がじゅくじゅくしている
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自宅での処置がうまくいかない・不安がある
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とげや異物が取れない、取り残しが心配
ご自身での判断が難しいときは、無理に処置をせず、お気軽にご相談ください。
Q2. とげが刺さっているかどうか、自分ではわかりません。診てもらえますか?
A. はい、もちろん診察いたします。
当院ではダーモスコピー(拡大鏡)を使って、とげや異物の有無を確認し、必要があれば適切な処置を行います。見えにくい・取りにくい場所でも対応可能ですので、ご安心ください。
Q3. 子どもが転んで擦りむきました。泣いていてうまく見せてくれません。診てもらえますか?
A. はい、お子さまの診察・処置にも対応しております。
痛みや怖さで緊張してしまうお子さまにも、できるだけやさしく・スムーズに処置を行えるよう心がけています。保護者の方と一緒に、安心できる雰囲気で診察いたしますのでご安心ください。
Q4. 自費になりますか?保険は使えますか?
A. 擦り傷、切り傷、とげの除去などは保険診療の対象となります。
軟膏や抗生剤なども保険適用で処方いたします。なお、美容目的や特殊な処置をご希望の場合は自費診療となることがありますが、その際は事前にご説明し、ご納得いただいた上で対応いたします。
Q5. 傷が深そうですが、縫うことになるかもしれませんか?
A. 傷の状態によっては、局所麻酔をして縫合処置を行うことがあります。
きれいに治すためには、縫合が必要になることもありますので、医師が診察のうえ、最適な方法をご提案いたします。処置は痛みに配慮して行いますのでご安心ください。
Q6. 台所で包丁を使っていて指を深く切ってしまいました。受診したほうがいいですか?
A. はい、深く切ってしまった場合はなるべく早めの受診が必要です。
傷が深く皮下脂肪まで到達していたり、止血が難しかったりする場合は、縫合処置や感染予防の治療が必要になります。痛みが軽くても、自己判断せずご相談ください。
Q7. 子どもが園庭で転んで、ひざをすりむいてきました。家で洗っておけば大丈夫ですか?
A. 傷が浅く、出血もなく、汚れがきれいに取れていればご家庭でのケアで問題ないこともあります。
ただし、
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砂や小石が残っている
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ジュクジュクしてきた
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腫れてきた、赤くなってきた
などの変化があれば、感染や治癒遅延のリスクがあります。処置が必要かどうかも含めて、気になるときはご受診ください。
Q8. 錆びた釘を踏んでしまいました。破傷風が心配です。
A. 錆びた釘や泥のついたものによる深い傷は、破傷風などの感染症のリスクがあります。
当院では傷の処置は行えますが、破傷風トキソイド(ワクチン)接種については対応できかねます。受傷から時間が経っていない場合ほど早期接種が有効ですので、救急病院などにご相談ください。
Q9. 数日前の傷が赤くなって腫れてきました。熱も少しあります。
A. そのような症状は、傷口が細菌感染を起こしているサインかもしれません。
早めの抗生剤投与や、膿の排出が必要な場合もありますので、悪化する前に早めにご受診ください。
Q10. 自宅で処置をしてみたけれど、正しくできているか不安です。
A. ご自身で手当てされた場合でも、処置が適切かどうかを医師が確認するだけの受診も可能です。
自己処置後にじゅくじゅくしたり、治りが遅かったりする場合には、追加のケアが必要なこともあります。遠慮なくご相談ください。
お気軽にご相談ください
日常のちょっとしたケガでも、「これくらいで受診していいのかな?」と迷われる方は多くいらっしゃいます。
当院では、小さな傷の処置から、必要に応じた縫合処置や感染予防まで幅広く対応しています。
「これくらいで受診してもいいのかな?」という場合でも、どうぞお気軽にご相談ください。